7 透也

15/16
前へ
/195ページ
次へ
「透也、起きた?」 リビングにいたマナが部屋のドアを開けて顔だけ覗かせた。 「うん、これありがとう」 タオルのお礼を言うと、フッと優しく微笑んで見せたマナ。 抱きしめたい、と思った。 だから両手を広げてマナが傍に来るのをドキドキしながら待った。 マナは少しだけ驚いた顔をしてから、ゆっくりとこっちにやってきた。 ギュッとマナを抱きしめる。 マナからはいい匂いがした。 マナの部屋と同じ匂いだ。 「透也、好きだよ」
/195ページ

最初のコメントを投稿しよう!

878人が本棚に入れています
本棚に追加