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「透也、起きた?」
リビングにいたマナが部屋のドアを開けて顔だけ覗かせた。
「うん、これありがとう」
タオルのお礼を言うと、フッと優しく微笑んで見せたマナ。
抱きしめたい、と思った。
だから両手を広げてマナが傍に来るのをドキドキしながら待った。
マナは少しだけ驚いた顔をしてから、ゆっくりとこっちにやってきた。
ギュッとマナを抱きしめる。
マナからはいい匂いがした。
マナの部屋と同じ匂いだ。
「透也、好きだよ」
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