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涙でぐちゃぐちゃの顔の透也が愛おしかった。
好きなのは勿論だけど、ああ、大切だなって心の底から思った。
透也はずっとオレだけを見ていてくれた。
見返りも何も求めないで。
いつも側でそっと寄り添ってくれていた。
オレも透也のそういう存在になりたい。
抱きしめた身体は華奢で、弱々しく感じた。
初めて自分のベッドで抱きしめて眠る夜。
オレだって健全な男子だから好きな相手が同じベッドにいたら意識してしまう。
それでも朝までゆっくり眠れたのは、透也がまるでずっと前から一緒に眠っていたみたいに感じたから。
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