1 透也

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「別にケンカなんかしてないよ」 そうだ。ケンカなんかしてない。 マナがオレを避けて、オレも声を掛けづらくてそのままだ。 「なら、なんで図書室来ないんだろうな?」 「さぁ…彼女でも出来たんじゃねーの」 自分で言っておいて、彼女って言葉に傷ついた。 マナは元々もてるし、その気になれば彼女くらいすぐ出来る。 航汰の事を好きだった頃もあったけど、それは航汰だからで男が好きって訳じゃないと思う。 オレだって別に男が恋愛対象な訳じゃない。 マナだから好きになった。
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