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青山幸村は 素直に
市原風子に 向かって
「ありがとう 今日は一緒に
帰ってくれて」
と 言った。
そんな市原風子は
「たまには いいんじゃない。
お話しを しながら
帰りましょ」
と 言ってくれたのたのであった。
青山幸村は 最初は何を
話していいか わからなくて
口を 閉ざしながら 歩いていたが
そうだ 今日1日 楽しかったか
聞いてみようと 思いきって
言おうと 思ったが 思いがけず
市原風子の方から 話してきた。
「幸村くん。明日も一緒に
帰ってくれる?」
と 言うので 最初は何を
言っていいのか わからなかった
けれど こう青山幸村は 言った。
「風子さんが 良かったら
帰りたいよ」
そして続けてこう言った。
「それで なんで 僕なの?
他にもたくさん 帰る人は
いると 思うのに?」
市原風子は この質問に
こう答えた。
「それはね。あのね 幸村くんが
あまりに さびしそうだからよ。
そんなこと気にしないで
もっと 楽しくお話ししましょ
幸村くん」
そう クスッと笑う 市原風子を見て
青山幸村は 顔を 真っ赤にした。
なんなんだろう この感情
この気持ち とてもなんだか
これって 好きって感情なのか?
もしかして。
あまりにとうとつ過ぎる 感情に
戸惑いながら そのあとの
会話など 聞いているのか
いないのか わからないくらい
頭の中が 真っ白になって
いたのだった。
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