2章 青の学生の時の過去

3/8
前へ
/66ページ
次へ
 青山幸村は 山井恵理より 山井もみじの方が とても 大人に 見えて ご近所付き合いも あって それなりに 話す 機会が あった。  そういう大人な 山井もみじと 内気な 青山幸村が 年の差を 越えて 友達になることが 出来たのは 不思議ではなかった。  青山幸村と 山井恵理は 近所で しかも同級生なのに 全く 性格的に 気があわずに いたので とても不仲であった。  このとき 青山幸村は 同じ 姉妹なのに どうしてこうも 違うのだろうと ずっと 思うことに なったのだった。  そのとき 青山幸村は 山井もみじに 恋愛感情は 持ち合わせていなかった。  だが 何故か 青山幸村が 高校生になるまで 数少ない 姉的存在であり 友達であった。  そんな 山井もみじも 青山幸村と 仲良くなって それなりに 好感を 持ちはじめていた。  こんなやり取りも 多々あった。 「ユッキー(青山幸村のこと)も  彼女は 作らないの?  まあ そのちょっと優柔不断で  内気なんだけど でも  とても 優しくて あなたの  作った ポエムとか 作詩とかって  とても 心ひかれる部分が  あるんだけどな」  いつしか 青山幸村は 友達の 間では 「ユッキー」 と あだ名で 呼ばれることに なっていたのである。    そして 青山幸村は 山井もみじに こう答えるのであった。 「えっ そうなの もみじさん」 と。 
/66ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加