奇妙な店

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女性が戻って来るのを待っていると、一つ気になるものを見つけた。 商品棚の一角で申し訳なさそうにこちらを見ている『ウーパールーパー』。 少し大きめの水槽にメモが貼られ、そこには __________ ☆NAME☆ ウ~ちゃん ☆自己紹介☆ こんにちは~♪ ぼきゅはウーパール~パ~のウ~ちゃんだよ☆ 気軽にウ~ちゃんって呼んでね♪ この店にはもう長く居るから聞きたい事があればぼきゅに聞いてね♪ __________ と、書かれている。 このメモをさっきの女性が書いたものだと思うと少しジワル。 恥ずかしいが話しかけてみる事にした。 「ウ~ちゃん?ここにはどれくらい住んでるの?」 答えるはずもない。と思うと口角が緩む。 「本当はまだ3日しか居ないんだよ♪驚いた☆?」 声の主を見ると先ほどの女性が隣に立ち、顔は猛烈に赤面していた。 物凄く可哀想だ。 「あの…なんかすみません…」 俺が謝ると女性の顔は更に赤くなる。 「いいいいえ!わ、私が!かっ勝手にやっている事なので……」 自分がした事に少し後悔を覚え、話を変える為ずっと気になっている質問をした。 「奇妙な店って名前のお店なんですよね?何か奇妙な物とかって売っているんですか?」 すると女性から驚きの答えが返ってきた。
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