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ある日の真夜中、ベッドに寝転んでスマートフォンでネットサーフィンしながら過ごしていると、不規則な電子音のようなものが微かに耳に届いた。
何だろう、と気になりだすと更にその音は耳に纏い付く。
外から聞こえてくるその正体を知るべく、ベッドを下りカーテンと窓を開けた。
町の遥か向こう。
真っ暗な中に一ヶ所ぽつんと灯る青白い光。
それはあの小高い山の上の『アンテナショップ』の屋根の大きなアンテナだった。
音もそこから出ているようだ。
「お婆ちゃん、何してるんだろう」
気になってそのまま眺めていると、空が緑色に強く光った。
音はないから稲妻ではない。
そして瞬く間に、辺りはまた暗闇に包まれる。
錯覚のような不思議な光景に呆気に取られてしまって、更なる重大事態に気付くのが遅れた。
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