玲という女

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振り返れば、学さんだった。 「ここから手を付けてくれていたのか…… ここはいいよ」 いいって…… 仕事を放棄しろってこと? 「もう、これは諦めた。 税理士さんになんとかしてもらう」 できるもんなんですか? 私のつたない情報で考えてみるが…… 「足りない分は、穴埋めするしかないが……」 つまり……何も手出だしが出来ないということ…… 学さんを見ると、苦笑いをしている。 その少年のような困った顔……私は好きなんだ。 つい見とれてしまった。
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