玲という女

14/27
前へ
/98ページ
次へ
私の顔色を察したのか、大叔母様が 「五色会は本当は豊穣を祝う素敵な会でしたのに いつの間にか…… お嫁さんの出来を調べる……品評会になってしまって…… 自分の所の嫁を牛でもあるまいし、品評会って、下品だと思わない?」 苦笑したこのように歯に衣を着せない物言いが、きっと、義母やみんなの気に障るのだろう。 しかし、なんだか、胸のつかえが少し取れたような気がする。
/98ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加