玲という女

18/27
前へ
/98ページ
次へ
「君のおかげだよ」 「私はここにいてもいい人間なんですね」 ホッとしたように言えば 「もちろんだよ。だから呼んだのだから。 って何か不満だった?これじゃあ……」 「ええっと、それは……ここを仕切る人が必要だった。 でもそれは誰でもいいわけではなく、玲っていう人が仕切る能力があり、俺が信頼しているからだ」 心に……一番言ってほしい言葉だった。 「一番言ってほしい言葉は……信頼でいいのか?」 学さんはなんだか、寂しそうにほほ笑む。
/98ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加