《3150話》異世界2日目

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木曜日 深夜。 さて2日目の夜が来た。 昨日の事があり、寝つけないでいた。 また寝てしまったら、あの世界に、、、。 またあのゴブリンになって、めった刺しに、、、。 そう考えると怖くて眠れないでいた。 だってあの痛さが夢なのに覚えていたのだから、死ぬのがあんなに辛いなんて思わなかったし、なんとかもう2度とあの世界にいかないようにと必死に考えた。 そして、無い頭から出た名案は寝なければ、あの異世界に行かなくて済むのではないか?だった。 オレは今夜寝ないで徹夜して、これで大丈夫なら学校で授業中寝よう! そういう決断に至った。 時間が刻一刻と過ぎていく。 0時、 0時半、 1時、 これはイケるんではないかと思った。 そして1時半 大分眠気もやってきているが、なんとか気合いで耐えていた。 1時45分を過ぎた。 そして2時になろうとした1時59分!! オレの期待虚しく世界が動く! どこからか、柱時計の鐘の音が大音量で聞こえてきた。 これはオレだけに聞こえているのかわからない。 オレの頭に直接響かせているのだろうか? だって、こんな大きな音が鳴っていても窓の外で騒ぎになっている気配は一向にない。 そして1時59分30秒 周りの世界が停電されたように電気が消えていき、全て世界が闇になるように周りが暗闇一色に変わった。 …また行くのか?オレは。 そして2時!! オレは窓際に手をついていたその手はなぜが、あの場所の手すりへ! …またここかよ、、、。 そう!そこは昨日赤い月を見て話した周りは砂しかない世界で、なぜか砂漠みたいな場所に、学校が一つポツンと立っている屋上の手すりにまた捕まっていた。 相変わらず昨日同様周りは真っ暗だ。 …やっぱり夢じゃないんだな、、。 …ったくなんなんだよ! そして昨日同様地平線からデカく真っ赤な月がゆっくり上がり、ゆっくり横に水平移動していく。 この気持ち悪さ、不気味さは計り知れない。 そして昨日同様、自分を神と名乗った赤い月から今日も声が聞こえた。image=506766605.jpg
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