0人が本棚に入れています
本棚に追加
悩み事か……
僕は何も考え無しにここに立ち寄ったのではない。本当に魔法が存在するなら、叶えてほしいことがあった。僕はそれを打ち明けた。
「実は僕、同じ高校に通っていて好きな人がいるんだけど……なかなかその人との距離を縮められなくて……」
カンナは、その言葉を聞いてしばらく考えていた。そして、テーブルの下から藁でできた何かを取り出して言った。
「それなら、この人形なんかどうでしょう?これさえあれば、相手を思うままに操ることができちゃいます♪」
ブフォ……
僕はまた紅茶をこぼしそうになった。
「そんな呪いのようなものいらないから!!もっと自然なもの!!」
僕の言葉を聞いて、カンナはまた新しい品をテーブルの下から取り出そうとしていた。
「でしたら、こちらのペアルックの指輪はどうです?見た目も自然ですし、これを付けたら未来永劫2人は20メートル以上離れることが出来ません♪」
ブフォフォーー!!
僕はついに紅茶を吹いてしまった。
そんなもの付けたらどうやって生活するんだよ!!
最初のコメントを投稿しよう!