魔女見習い

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悩み事か…… 僕は何も考え無しにここに立ち寄ったのではない。本当に魔法が存在するなら、叶えてほしいことがあった。僕はそれを打ち明けた。 「実は僕、同じ高校に通っていて好きな人がいるんだけど……なかなかその人との距離を縮められなくて……」 カンナは、その言葉を聞いてしばらく考えていた。そして、テーブルの下から藁でできた何かを取り出して言った。 「それなら、この人形なんかどうでしょう?これさえあれば、相手を思うままに操ることができちゃいます♪」 ブフォ…… 僕はまた紅茶をこぼしそうになった。 「そんな呪いのようなものいらないから!!もっと自然なもの!!」 僕の言葉を聞いて、カンナはまた新しい品をテーブルの下から取り出そうとしていた。 「でしたら、こちらのペアルックの指輪はどうです?見た目も自然ですし、これを付けたら未来永劫2人は20メートル以上離れることが出来ません♪」 ブフォフォーー!! 僕はついに紅茶を吹いてしまった。 そんなもの付けたらどうやって生活するんだよ!!
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