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“王子様なんていない”
ずっとそう思ってた。
例えいたとしても、その人は私なんかのところへは決して現れることはないだろう。
現れるとしたらそう、例えば学園のアイドルと呼ばれるような可愛らしい人のところやキレイな人のところ、私とは住む世界の人たちのところへ現れるだろう。
漫画のような恋に憧れないわけではないが、私には関係ないことだ。私には無縁なことだ。
ずっとそう思ってた。
だって
「おい、 ちゃんと今日の分の金持って来たのかよ？」
私はいじめられてるから。
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