プロローグ

3/3
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
放課後の校舎裏に女子4人。 いつもの場所、いつもの人たち。 私は無言でそいつらにお金を渡した。 そうしないとどんな目に合うかわからない。 「…んだよ。たった5千円かよ。 もっと持って来いよな!」 「っ!」 バシッと思いっきり頬を叩かれた。 私と同じ女子とは思えないほどの力だ。 「まぁいいや。 じゃ、明日もよろしくね~」 私からお金を受け取り、私を叩くと満足したらしいそいつらはさっさと帰って行った。 「………っ…ふ…う……」 1人になると涙が溢れてきた。 悔しい。 何もできない自分が。 悔しい。 あいつらに言いなりの自分が。 悔しくて悔しくて涙が止まらない。 叩かれた頬がジンジンと痛んだ。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!