第一章:始まり

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「玲・那月と申します。どうぞよろしくお願いします」 「・・・趙・鴻羽だ。」 初めて彼に挨拶した時の印象は ・・・正直ちょっと怖い人だなと思った。 整った顔立ちを崩さずに淡々と話を続ける彼には隙がなく、私の不安な心は顔に出てしまっていたのかもしれない。 「・・・何かあれば、すぐに言え。」 表情は変わらず、決して優しいものではなかったけれどその時の私には十分すぎる言葉だった。 「ありがとうございます。一生懸命、頑張ります」 それが彼との出会いだった。
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