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「初めまして、私はアンドロイドです。」
そう言って、女の子が俺の部屋にやってきたのが、入学式の日だった。
女の子にしか見えなかったので、とりあえず質問をしようとしたが、質問を他人に聞かれるといけないと言われ、仕方なく部屋に入れた。
「・・そうすると、君はアンドロイドで生徒に支給され、同じ部屋で暮らし、学校にも行くと?」
「はい、そうです。
私は誰かと暮らし、人とともにいることで、人間性を学ぶということです。」
受け答えはまるで人間のようで、俺は正直驚いた。
とはいえ、見た目は女の子みたいなので、少し抵抗がある。
なので、俺は部屋にエリアを区切った。
俺のエリアとアンドロイドのエリア。
これで多少は大丈夫だろう。
それにしても、この学校はすごいな。
アンドロイドがこんなに高性能だなんて知らなかった。
もしかすると、そういう研究をこの学校はしているのかもしれない。
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