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本星からは定期的に、調査報告に対するフォローや今後の指示がやってきていた。それらの課題のなかには現実には困難なテーマも多く、対応に苦慮していた。
厄介な指令だとイヤだな、と思いつつ文書を開いた。それを読んだルケルケ・7・トーは、目が点になった。
「なにが書いてあったんだ?」
ガニガニ・9・ボーテもそれを読もうと、ルケルケ・7・トーの肩越しにのぞきこんだ。
「たいへんです!」
叫んで振り返った拍子に互いのアタマがぶつかった。
2人してしばらく悶絶。
「……たいへんって、なにがだよ?」
やっと痛みから解放されて、ガニガニ・9・ボーテは尋ねる。
「……あさって、課長が来るんですよ」
ルケルケ・7・トーは、驚きと困惑の混じった声音。
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