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ほのぼのした空間で進む話は終始和やかで、俺が善葵の通っている道場の息子だと知ったゆずの両親は更に驚き、「ご縁てあるのね」と関心する。
それを聞いた善葵の「運命じゃね?」というセリフにゆずがいたく感動したのは言うまでもない。
「存在感」
「はい。大人の男性ならではの存在感です」
ふうん。と分かったような分からないような返事をする俺を、誇らしげに笑って見上げるゆず。
「結婚を前提にお付き合いさせていただいてます」なんて恥ずかしいセリフを俺に言わせた彼女が、月の光を浴びてやけに綺麗に見えた。
ほんの数ヶ月前まではただの部下
今では大切な婚約者
サチに言ったら『ほら私の言った通りでしょ』って大笑いされそうだ。
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