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『それでは今から交流会の宝探しゲームを始めたいと思います、ルールは先程お伝えした通りです。 最初のヒントは珈琲の香りがする生徒の居ない部屋、です。』 交流会当日、天の放送が校内に行き渡り終わると同時に曲を流す 「天、お疲れ」 「いや~緊張したよ~。噛んでなかった?」 「ばっちりだったよ!!アナウンサーみたいだった!」 「も~、そんな褒めても何も出ないよ~」 「それじゃ俺は校内の見回り行ってくる。生徒会以外は扉開けんなよ?」 「ほいほ~い、次のヒント出す時間に遅れないでね~」 「わかっとりますよ」 行ってきますとふざけて言って俺は放送室を出た 校内の見回りは先生たちがしてくれているが企画側から誰も出ないわけにはいかないからな。 だけど正直面倒なのは俺だけの話だ 「おい生徒会!」 「はい?」 えっと、この人は多分3年か2年か 「さっきのヒントの答えなんだよ?」 あー、敬語じゃないし横柄な態度だから3年か 「それはご自分のチームと考えて答えを導き出して下さい。教えるわけにはいきません」 「あ?先輩命令だ、教えろ」 ……はぁ、面倒な奴だな 「不正行為としてリタイアしますか?」 俺は先輩の目の前行く 「交流会も、この学校からも」 「は…?」 「3年間居て知らないんですか?この学校の生徒会は行事を運営する側として幾つかの権限を校長先生から頂いているんです。その中にあるんですよ、生徒への退学を告げれるって」 「そ、そんなの嘘だろ…」 「嘘かどうか、ご自身で確かめますか?」 「い、いや!やっぱチームと一緒に楽しんでやるわ!邪魔したな!」 先輩は顔を青くして逃げるように去っていった そりゃ退学だもんな 「嘘とはいえ言いすぎたかな」 少し反省をして俺は校内の見回りを再開した
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