始まり

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僕はある日不思議な夢を見た。 僕は一面真っ白な空間の中に居て、目の前に光の塊がいた。 その光が僕に話しかけてくる。 「子供達よ。私はお前たちを甘やかしすぎていたようだ。お前たちは失敗作だった。私はお前たちを失敗作としてつくってしまった責任を取ろうと、お前たちが暮らしやすい世の中になるよう、手助けをしてきた。しかし、今、世の中は私が思い描いた平等なものとはかけ離れてしまった。私はこれより、真に平等な世の中の実現のために動く。そのことにより、お前たちはこれまで通り暮らすことはできないかもしれない。これからの世の中でどう暮らすかは、お前たち自身で見つけ出すのだ。」 そこで僕は目を覚ました。 不思議な夢だとは感じたが、僕は夢のことは深く考えず、朝の支度を整えて仕事に出かけた。
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