4.

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「お前らっ、一体何があった?! 」 「柚井がヒートを起こしています。先生方の中にαが居れば、すぐにこの部屋から出て下さい 」 きゅっと、汗ばんだ白いTシャツに鼻先を埋めると、二海人の匂いがする。 清潔な、太陽の匂い…… 。 「だっ、誰か倒れてるじゃないか! 先生? 佐川先生! 」 バタバタと、倒れている教師に駆け寄る音。 「これ……は、お前がやったのか?! 生きているのか? 」 くっと、籠った笑い声。 「死んでませんよ。だってそのヒト、《α》なんでしょう?」 「嵐柴、お前が、αの……、ラット状態の、佐川先生を? 」 「俺がここに来た時、先生は柚井に襲いかかっていました。先生を止めるのに、《已む無く》です。」 肩を竦める二海人に、教師が確かめるように再び聞いた。 「βのお前が……? 」
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