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汚れた俺でも、二海人は一緒に居てくれるだろうか。俺が、久我 央翔と番になったと知っても。
「怖いよ…… 」
「怖くなんか、ないだろ 」
毛布ごと包まれて、そっと隙間から顔を覗かせれば、二海人が柔らかく微笑んでいた。
「二海人? 」
「ほら、用意出来たぞ。連れていってやるから…… 」
「……ッ?! いっ、いいっ!」
また抱き上げられそうになって、真祝は思い切りその手を拒む。
「まほ? 」
「俺……っ、俺、汚いしっ 」
腕を突っ張らせて抵抗する真祝に、二海人が怪訝な顔をした。
「だから風呂に入るんだろう? 」
「そ、それに臭いしっ! すっごく、臭いしっ! 」
「そうか? 」
自分の胸を押す手を、二海人は掴むと簡単に引き剥がす。そして、その手をぐいと引くと真祝を抱き寄せて、耳許で匂いをくんと嗅いだ。
「ふっ、二海人っ? 」
「全然、匂わないけどな 」
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