6.

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真の怒りと云うものは、本能をも凌駕するものなのだと思う。 「あ……、やぁ……ん、もっと奥ぅ、奥、グリグリして……ぇ 」 AV紛いの阿呆っぽい台詞を吐きながら淫らに足を巻き付けてやれば、ごくっと息を飲んだ央翔が、更に大きくした自分自身を真祝の最奥へと突き入れた。 「くっ、は……、あ、あ…… 」 目の裏に、星がチカチカと散る。 どれだけ、大きくなんだよ。 結局、お前らはαとβなんだ。表面じゃ何を言おうと、奪って、踏みつけにしたって、いい存在。Ωの、俺の意思なんて必要ない。 麻薬のような、αの匂いに抱かれながら、それでも、昨夜みたいに快楽に溺れて意識を飛ばすことはない。胸の中で燃える何かが、本能に抗い、理性を繋ぎ止めている。 「可愛、い……、真祝さ、んっ。もっと、もっと、悦くなっ、て……っ 」 「あ……、だめっ、それ、いぃ……、も、だめ……っ」 容赦なく打ち付ける欲望に、ゴリゴリと奥を押し潰される。内壁がうごめいて、央翔のものを締め付けた。 「真祝さんのナカ、溶けそ…… 」 これが、二海人、お前の望んだことなんだろ?
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