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****** 二海人の部屋で真祝を散々抱いた後、央翔は真祝を自分の家に連れて行った。精神的にも、身体的にも疲れ切っていた真祝は、もう抵抗する気力も無かった。 だって、俺は何処に行けばいいんだろう……? 自分の行き先さえ、分からない。 央翔に横抱きに抱き抱えられた腕の中で、玄関で出迎えた富樫に「何か飲み物の用意をしてくれ 」と伝える声を聞いた。 「その方は、柚井様ですね? 」 「そうだ 」 「随分とお具合が悪い様ですね。どうして、そんな状態であられるので? 」 「……お前には関係ない 」 「柚井様に、何をなさったのですか、坊っちゃま 」 不審気な声は、何かを感付いているのだろう。そんな富樫に、央翔はハッキリと言った。 「私の(つがい)にした 」 「……っ!? 央翔様っ!」 驚いて大きな声をあげた冨樫を「騒ぐな 」と央翔が諌める。
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