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ここまでストレートに愛情を訴えられて、真祝は戸惑う。
そんなこと、言うなよ……。俺はお前が憎いんだ、大っ嫌いなんだ、だけど……。
大会社の御曹司で、輝かしい未来が約束されている、αという第1級のステイタスに生まれ、しかもそれに見合った能力、人目を引く整った顔立ち、日本人離れしたスタイルと、人が欲しいものを全て持っているような男。誰もが羨む様な、そんな奴が、何を好き好んで年上の、男Ωなんかに愛を乞うのか。
「バカ……だよな、お前。運命の番なんてものに拘らなきゃ、どんな相手でも選び放題だろうに…… 」
「真祝さん以外の人なんていりません。」
真祝の言葉を遮って、キッパリと言い切る。迷いの無い瞳に、真祝は怯んだ。
「そんなこと言って、お、お前は、俺が運命の番じゃ無かったら、俺なんか見向きもしなかっただろ?! 」
そうだ、愛なんておかしい。運命の番なんていう、自分ではどうにもならない本能に、お互い翻弄されているだけだ。
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