7.

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あー、もう何だよコレ。 真祝は、ズイッと左手を前に突き出した。 「……ろ、よ 」 「真祝さん? 」 「いいから、とっとと嵌めろ 」 「いいんですか……? 」 「早くしねぇと、気が変わるかもな 」 「……っ?! 」 ニヤリと笑ってやれば、焦ったように央翔が箱から指輪を取り出す。震える手で薬指に嵌められる、白金(プラチナ)の冷たい感触。 「……ピッタリ、だ 」 「当然です 」 まあ、コイツに抜かりは無いだろうが、寝ている時にでも計ったのか?と、聞こうとした時、クシュンと央翔がくしゃみをした。 「風邪、ひくぞ。ちゃんと乾かしてこい 」 「でも…… 」 真祝は、「あー、もう! 」と、央翔の頭をかき回した。 「ちょっ、真祝さ……っ 」 「ちゃんと送られてやるよ。やるから、お前もちゃんと支度して来い! 」 大丈夫、俺はちゃんと幸せになれる。 真祝は、差し当たって、先ずはもうピルを飲むのを止めようと思った。
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