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「そ、それで相手はどんな子なの? 会えなくなったって、他の学校の生徒? 」
何言ってんだよ、俺は! 央翔の妹に! これじゃあ、別に好きな人がいるって言ってるみたいじゃないか!
けれど、京香はじっと真祝を見つめると、察してくれたのか、ふるふると首を振って真祝の質問に答えた。
「違います。大人の男の人です」
「そうなの? 」
「はい。たぶん、兄より年上だと思います 」
意外な返事に驚いた。
「えー、じゃあ、塾関係? それか、他の学校の先生とか? O.Bとか? 」
出逢いの繋がりが見つからなくて、そう聞けば、「違います 」と京香がもう一度言った。
それって、どういうことだろう。京香は箱入りのお嬢様だ。基本、どこへ行くにも富樫が送迎していて、それはあの事件が起こったからではなく、以前からそうだったらしい。
しかし、真祝にはずっと不思議に思っていることがあって、きっとそれは、この話に繋がっているのだとどこかで確信めいたものがあった。
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