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二海人に抱かれたヒトがいるーーー。
考えたら苦しくて堪らなくなってきて、抱き寄せられるまま二海人に抱き付く。
「お願い……、たくさんぎゅって、して 」
二海人は真祝の望むまま、しっかりと抱き締めてくれる。
思い切り息を吸えば、好きな男の匂いが鼻腔いっぱいに満たされてクラクラと目眩がした。 途端、下腹部に切ない欲望がきゅんと刺して身体が強張る。
……さっき出してもらったのに、もうこれだ。
真祝自身がまた熱を持ってくるのを感じ、真祝は眉を潜めた。
すると、二海人が真祝の髪を優しく撫でながら、聞いてくる。
「また、辛くなってきたのか? 」
「何で、……分か、んの? 」
「甘い香り、強くなったから 」
噎せ返るようだ……、独り言を落として、二海人は真祝の蟀谷に口唇で触れた。
伸ばされる手が、真祝自身を包む。 2度目だから、流石に触られただけで達くことはなかったけれど、電気が走ったみたいに爪先まで痺れた。
自分のカラダが情けなくて、悲しい。 思わず口を突いて言葉が出た。
「ごめん、ごめんね 」
友達なのにごめん。 こんなことさせてごめん。 こんなカラダでごめん。好きになってごめん。……好きなの、止められなくてごめん。
「……謝るなよ」
「だって…… 」
ふっ……と、二海人が柔らかく微笑った気がした。でも、それは気のせいだったのかも知れない。
「さっきは触っただけで達っちまったから、今度はゆっくりと時間を掛けて達かせてやる。……何度でも」
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