月夜の小鳥は哀切な嘘をつく。1

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宣言通り、真祝は、好きな男の掌で、指先で、何度も達かされた。 「あっ……、ね、ふみ……、お願……いだから……っ 」 それなのに、未だ二海人の手に掴まれた部分は、だらしなく蜜を溢しながら恥ずかしく反り返っている。 身体が燃えるように熱く、苦しい。 頭の中が朦朧として、思考がまともに働かない。 満たされない理由は分かっている、幾ら懇願しても、二海人がナカにくれないのだ。 表面ばかりの快感は中途半端で、火照りはちっとも収まらない。 「ふみ……と、ふみ…… 」 助けて欲しくて名前を呼べば、真祝を擦り上げながら、宥めるようにキスをし、舌を絡めてくる。 浅い呼吸を飲み込まれて、また頂点が近付いてくるのを感じた。 「やだ……っ、ど……して? 」 また、手だけで達かされそうになって、泣きそうになる。 すると、それを熱っぽく見下ろした二海人が、身体を下にずらして真祝の膝頭を掴み、大きく押し開いた。
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