2810人が本棚に入れています
本棚に追加
/329ページ
3.
口説いてくるのは困るけれど、この年下の男は、弟のようでどうにも憎めないのだ。
「本当ですか?! 」
ぱぁっと明るくなった子供の様な表情に、ほらなと思う。
「そんなことに嘘なんかついてどうする…… 」
「じゃあ、今夜ですね! 」
「はぁ?!」
言い掛けた言葉を遮り、勝手に予定を決める央翔に、素っ頓狂な声が出た。
「良い店、予約しておきますからね! 」
「お、おい、今夜なんて急過ぎだろ? 俺はともかく、お前の予定だって…… 」
「どこにしよう、真祝さんは何が好きですか? 和食? イタリアン? 中華? 」
最初のコメントを投稿しよう!