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おかずは、毎回必ずニワトリ料理だ。
トマトソースで煮込む。1、2回はおいしいと思って食べていた。でも3日目からはあきてくる。毎日続くと苦痛だ。二週間続くと拷問だ。
ある日ヤイにこういった。
「ぼくはもういい。ニワトリはおいしいし、お前さんの料理はすばらしい。とにかくお前さんの好きなようにしてくれ。ぼくは、自分の好きな物を料理する」
こんなことをいわれたら怒りだすかと思ったが、彼はニヤッとしただけだった。
「そうかそうか。おれの料理はまんざらでもないか」
ストレートにほめてもらったと、喜んだだけなのか?
それとも、ちゃんと理解したのか。よくわからないが、そのあと気まずくなることはなかった。
彼と仲違いすることもなく、それからは平穏な日々が戻った。
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