第一章

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勇者たちが元の世界に戻ったことは、その日の内に他の王たちに伝わった。 『そうか、残念だ…』 『もっと、彼らと話をしてみたかった…』 王たちは口々に寂しさを漏らしていた。 そんな中、キングに呼ばれショウが王の間に姿を見せた。 『お呼びですか、キング』 ショウは恭しく頭を下げた。 『お前に頼みたいことがあるのだ』 『わたくしにですか?』 『そうだ、お前にしかできぬこと…剣を一振り鍛えてもらいたい』 『キングの仰せとあれば、神命に賭して…心してかかりましょう…』 『頼む…』 そう頭を下げたキングにショウは一礼して王の間を後にした。
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