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「お前さんのアレって何のことだ?」
ここまでくると、もう論理がむちゃくちゃ!
相手をする気にもならない。彼が勝手に喋り続けている。
自分のセリフに酔っているとしか思えない。
(※ 女性読者のみなさん、ぼくのように品のいいお子様たちへ。
ここから先は読まずに、次の章までワープすることをお勧めします。)
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「よし、そんなにいうならオレのアレを見せてやる!」
こちらが何もいわないのに、自分のズボンのベルトを外し始めた。
チャックを降ろし、前を開ける。
彼は座っているぼくの前に立ちはだかった。他の生徒たちに対しては背を向けた格好だ。
やおら自分の一物を取り出し、ぼくのデスクに乗せた。それをつまんでは机の上をたたく。
「ピッタン、ピッタン、ピッタン、ピッタン…」
ズボンを下げたあたりから、ぼくはもう目をそらしていた。飽きれて物もいえない。ひたすら無視することにした。
背中を向けているとはいえ、生徒はとっくに気づいている。自習中の静かな教室に、こんな妙な音がするんだから。
「ピッタン、ピッタン、ピッタン、ピッタン…」
こういう時こそ仲裁者が
「イスマハリ、イスマハリ」
と割って入ってきてほしい。
しかし実際は誰も止めようとはしなかった。成り行きを面白がって、興味深く見守っている。
ピッタンをやってるうちに彼の表情が変わってきた。怒るどころか、笑顔になってくる。そこでぼくは思い出した。
子どものころの遊びを……。
ウチは、上の3人が全員姉だった。
身内がいうのも何だが全員美人だ。
しかし子どもとしては、男同士のほうが遊びやすい、
近所で男の子ばかりと遊んでいるとき、よく姉がぼくを見つけた。
「リョウイチ、楽しそうね。わたしも遊ぶ」
そういうとき友だちは
「おい、あっちにいこうぜ」
とぼくを残して立ち去る。
姉は3人もいるから、毎日のように誰か1人はぼくと出会くわすことになる。
「仲間に入れてよ」
くらいならまだいい。そこは女の子だから
「そんな遊び、汚いからやめなさい」
「そこは危険だから離れなさい」
と、すぐ口にする。男の子はみんな白けてしまう。
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