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「リョウイチがいると、姉ちゃんが寄ってきて困る」
と仲間はずれにされそうになった。
あるとき、ぼくはいいことを思いついた。
「そうだ、男の子と遊ぶ時は、絶対女の子が仲間に入れないようなことをやればいい」
たとえばおしっこの飛ばし合い。あるいはおちんちんの見せ合い。これを続けていたら、姉たちは近づいてこなくなった。それだけじゃない。
ぼくが、友だちの中心となった。
あの遊びのおかげで、男同士の仲間意識や連帯感が不思議と出てくるようになった……。
目の前で彼がやっている行為も、それと似たようなもの
ではあるまいか。そう思うと憎めない。
他の教師には、ぼくよりもっと相手にされてないんだろう。ぼくが彼を車に乗せてくれようとしたので、親愛の情を感じ、仲間意識をもったのではなかろうか。
しかし慣れ親しみ過ぎて、一線を越えてしまった……。
しばらくしてピッタン、ピッタンは終わった。
彼は満足したのか、ニコニコして席に戻った。
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