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「・・・・ねえ、大地。どうして彼にあのパイをだしたの?」
隅の席に座っていた少女、雪乃がキッチンで片けをしている店長---大地に話しかける。
「なんだよ。唐突に」
そっけない大地にふっくらと頬を膨らます雪乃に彼はは手を拭き、彼女のそばへ近づいて頭をなでながら続けた。
「あの少年が俺と似てると思ったからだよ。予想どおりあのパイを美味しいと言っていたからな」
「私だって美味しかったよ?あの人肉のパイ」
「はいはい。わかってるよ」
大地は小さな子供をほめるように彼女をなでる。
「さてさて、彼はパイの秘密を知ってどうするかな。俺たちの仲間になるか、それともパイの材料になるか」
「楽しみだね!」
二人は見つめあい、微笑みあった。
終わり
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