第2章

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見慣れた道を全速力で走る。 近所の人とあいさつする暇なんてない。 学校につき教室の前に行くと、騒がしかった。 先生がいない証拠だ。 私は勢いよくドアを開け、言った。 マナ「セーフ!!」 ?「アウトだよ。」 気づいた時には遅かった。 落とされた本は私のもとに降ってきた。 先生・・・ 先生「また遅刻か?まったく・・・しっかりしろよ。」 黒先生。 通称ブラックは自称外人の先生で、面倒見がいい人。(だと思う) トボトボと歩き、席につくと後ろからふわふわした声がふってきた。 ?「おつかれさま~。ちゃんと起きなよ~?」 私は笑顔で振り向く。 マナ「うん。わかったよ。ミライ。」 私の後ろの席のミライは私の大親友で、いつも一緒にいる。 そして、 ?「お疲れさま。」 私に声をかけてきたのは隣の席のトウリ君。 イケメンでみんなの注目の的。 ?「こら!そこ。しゃべらないで。」 そうやって私に注意をしてきたのは、クラス委員長のモモちゃん。 いつもはほのぼのしてるんだけど、チョークをもつと人格が変わるとか。 変わった後は結構きびしい・・・ それより私は、ある人物が気になっていた。 教室の後ろ、一番はじっこ。 窓ぎわの女の子。 もちろん入学当時からいたんだけど、不思議な感じの子。 話したことはあって、ミライと同じようにふわふわしてる子なんだけど・・・ 人をよせつけないような雰囲気が周りをおおっている。 ぼーっとしてるといったほうがいいのかもしれないが、何かが違うのだ。
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