第四章

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モカ「はじめまして。妖精界からきた、モカです。」 モカはモカよりも少し大きいスノーボールクッキーにかぶりつきながら言った。 私は夢かと思って何度も目をこすったが、そろそろ目が痛くなってきたからやめた。 マナ「妖精界?」 モカ「はい。プリキュアを見つけるためにそこから来ました。」 プリキュアって・・・。 マナ「日曜の朝にやってるやつだよね?」 すかさず聞いてみる。 確かに今は中2だし、ピークだけど。 モカ「日曜の朝?何のことですか?」 白砂糖を口のまわりにいっぱいつけながら、質問返しされた。 マナ「何って・・・。」 この子は知らないのかな? マナ「・・・じゃあ・・・。私をプリキュアにしてくれるの?」 別にそんな期待なんてしていないけど、なんとなく気になって聞いてみた。 モカ「う?ん。それは、キッカケがないと、プリキュアにすることはできません。」 期待なんてしてないけど、少しがっかりしてしまった。 マナ「じゃあ、なんで私につくの?」 もう一個気になって聞いてみた。 そんな私をプリキュアにしてくれないなら、他のところにいけばいいのに・・・。 モカ「私の好きなクッキーのにおいがしたし・・・君についてたら何か会えるかなーって。君の歳の女の子とかはちょうどいいし。」 なんかこのモカって子、敬語がくずれてきたような・・・。 でも、しばらく妖精を世話しなければいけないことの方が、心配になってきた。 親にばれたりしたらどうするんだろう。 そんな私の考えを察したのか、モカはスノーボールクッキーを食べるのをやめた。 モカ「そのときは・・・。なんとかする。」 マナ「なんとかって・・・。何よ?」 モカ「どうせ。周りにいっぱいいるだろうし。長く世話になるつもりはないから。」 なんだか雰囲気がかわったように思ったが、またスノーボールクッキーをおいしそうに食べるモカを見て、気のせいだったと考える。 少し話を変えてみる。 マナ「ねえ。」 モカ「もぐもぐ・・・ん?」 マナ「そればっかり食べてたら、しょっぱいものが欲しくならない?」 モカ「妖精は甘いものばっかりとかしょっぱいものものばっかりとか関係ないの。好きなもの食べるし、しかも食べても食べなくても生きるし。」 どうせ人生で一度も使わないだろう知識をあたえられた。 明日から面倒くさくなると思い、私は早めにベッドに潜り込んだ。
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