第1章

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軍事力の話をすれば、第2次世界大戦の直後では、経済力と共に、膨大な生産力を背景として、軍事力も世界の半分以上だと言われていた。 朝鮮戦争では、緒戦こそ奇襲攻撃で半島の南端まで押し込まれたが、仁川?逆上陸から逆転し、北朝鮮を中国国境に押し込んだ。 そこに中国軍が参戦し、中国軍は降服した国府軍(台湾軍)を人海戦術の先頭に立てたから、前線の兵士達は恐慌をきたし、押し返されて現在の停戦ライン=南北朝鮮の国境が決まった。 マッカーサーが、原爆の使用を進言した時に、最初は通告しての原爆投下を選択していたら、戦況は変わっていたと思う。 通告の後は、集積拠点や戦略拠点を原爆で攻撃していたら、中国軍は惨敗したはずだと確信する。 この原爆不使用に関して、広島・長崎への投下で国際世論の残虐兵器との批判を考えたからだとも言われるが、中国も、降服兵を最前線にして撃たれても撃たれても進撃させるという、残酷な人海戦術という戦術を使っていたのだから、それこそ人道上の配慮だと開き直る事も出来たと思う。 少なくとも、広島・長崎への投下よりも、よほど言い訳にはなりやすい筈だ。 もう1つの理由が、ソ連の参戦を恐れたという物で、そちらの方が大きいかなとも思う。 アメリカの主力戦車M4シャーマンより強いT34戦車が大量にあり、最新鋭のF86セイバー戦闘機も、ミグに対して圧倒的と言える性能差は無かったからだ。 俺は核兵器の使用を認めている訳では無い。 核兵器は使わないのが人類の叡智だと思うが、アメリカは核兵器の使用を決意し、使用した国だ。 ならば、朝鮮戦争のあの時点においては、やはり通告しての原爆投下はするべきだったと思う。(当時の満州は人口密度も低かったから、通告投下は可能) そしたら、現在の北朝鮮は存在しなかったし、旧満州に民主主義国家が誕生したかも知れない。 第三次世界大戦になった可能性も僅かには有るが、その場合でも、東西の2正面作戦を行うソ連は息切れするだろし(国連決議違反だからソ連には参戦理由は無かった)、ポーランド軍虐殺とかの悪行も表面化しただろうから、冷戦時代は存在しなかったと思う。
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