第1章 事の起こり

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(金目線) こういう時。あっしはたまらなく淋しくなる。 確かに皆は、あっしを家族だと認めてくれた。でもやっぱりあっしと皆の間にはどう頑張っても埋められない年月がある訳で 「八雲だって昔は.....「風ちゃんだって....「私?いや凪昔は....」 あっしには皆と語れる昔話がない。家族なはずなのに、どうしてあっしは..... 「あの皆さん、あっしは先に戻って旋風様を手伝ってきやすね?」 旋風様の事だから、あっしなんかが手伝わなくてももう美味しい朝ごはんが出来ているはずだ。 でももう、この場にいるのが辛かった。 あっしは皆の返事をきかぬまま、走り出していた。
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