第1章 事の起こり

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生き返らせたかったんだ。たとえ、それが悪だとしても。あっしはどうしても..... 「ダメでございやすねえ....あっしは。」 こんな弱い心だから簡単に九衛門につけ込まれてしまうんだ。でも..... 「ダッド....レイジ....」 「みつけたよ。スターニンジャー。」 瞬間、地面が激しく揺れる。 「十六夜九衛門!!くっ.....!」 「今日はちょっと実験に付き合ってもらおうと思ってねぇ。君しかいないのが残念だが、まあいい。実験代になってもらうよ?」 「ふざけるな!シュリケンチェン...うわあああああ!」 身体に走る衝撃。たまらずキンジは倒れ込んだ。 「どうだい?僕のかわいい時雷夜の雷は。」 「じ...らい....や?」 「そうさ。僕の妖力で作り上げたオリジナル妖怪時雷夜。ただまだこれは試作品でねえ。だから今後の為に実験をしようと思ったわけさ。」 九衛門はそのまま倒れているキンジの前に降りたった。 「残念だよスターニンジャー。僕の言う事をきいていれば、終わりの手裏剣を手に入れられたのに。君も欲しいんだろう?それが。」 「あっしは..もう....うわあああああ!!」 「ダメじゃないか時雷夜。まだ話は終わっていないんだよ?」 「.....」 「ぐっ.....」 「まあいい。さて、仕上げだ。やれ。時雷夜。」 「うわああああああ!」 再び雷がキンジを襲う。 激しく揺れる地面。それは地震というより、まるで今いるこの空間ごと揺れているようだった。 「.....」 「ふむ、まだ足らない、か.....」 「シュリケン....忍法....雷マジック!!」 雷が時雷夜を襲う。 「雷.....なら.....あっし...だって....ぐっ....うわあああああ!」 「術をくらいながら反撃するとはね。流石だよ。でもそんな力じゃ時雷夜には勝てないよ。」 「ぐっ...負けや....せん...絶対に...!!うわああああ!」 「.....!」 二つの雷がぶつかる。瞬間、更に空間が激しく揺れだし、雷の光が辺りを激しく覆った。 「ぐっ.........うわあああああああああああああ!!!!!!」 次の瞬間、キンジの姿は消えていた。 「素晴らしい。成功だよ時雷夜。」 「 」 瞬間起こる爆風。 「ぐっ.......ちっ...スターニンジャーめ...まあいい。実験は成功だ。さて、改良をするとしよう。クックック...」
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