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生き返らせたかったんだ。たとえ、それが悪だとしても。あっしはどうしても.....
「ダメでございやすねえ....あっしは。」
こんな弱い心だから簡単に九衛門につけ込まれてしまうんだ。でも.....
「ダッド....レイジ....」
「みつけたよ。スターニンジャー。」
瞬間、地面が激しく揺れる。
「十六夜九衛門!!くっ.....!」
「今日はちょっと実験に付き合ってもらおうと思ってねぇ。君しかいないのが残念だが、まあいい。実験代になってもらうよ?」
「ふざけるな!シュリケンチェン...うわあああああ!」
身体に走る衝撃。たまらずキンジは倒れ込んだ。
「どうだい?僕のかわいい時雷夜の雷は。」
「じ...らい....や?」
「そうさ。僕の妖力で作り上げたオリジナル妖怪時雷夜。ただまだこれは試作品でねえ。だから今後の為に実験をしようと思ったわけさ。」
九衛門はそのまま倒れているキンジの前に降りたった。
「残念だよスターニンジャー。僕の言う事をきいていれば、終わりの手裏剣を手に入れられたのに。君も欲しいんだろう?それが。」
「あっしは..もう....うわあああああ!!」
「ダメじゃないか時雷夜。まだ話は終わっていないんだよ?」
「.....」
「ぐっ.....」
「まあいい。さて、仕上げだ。やれ。時雷夜。」
「うわああああああ!」
再び雷がキンジを襲う。
激しく揺れる地面。それは地震というより、まるで今いるこの空間ごと揺れているようだった。
「.....」
「ふむ、まだ足らない、か.....」
「シュリケン....忍法....雷マジック!!」
雷が時雷夜を襲う。
「雷.....なら.....あっし...だって....ぐっ....うわあああああ!」
「術をくらいながら反撃するとはね。流石だよ。でもそんな力じゃ時雷夜には勝てないよ。」
「ぐっ...負けや....せん...絶対に...!!うわああああ!」
「.....!」
二つの雷がぶつかる。瞬間、更に空間が激しく揺れだし、雷の光が辺りを激しく覆った。
「ぐっ.........うわあああああああああああああ!!!!!!」
次の瞬間、キンジの姿は消えていた。
「素晴らしい。成功だよ時雷夜。」
「 」
瞬間起こる爆風。
「ぐっ.......ちっ...スターニンジャーめ...まあいい。実験は成功だ。さて、改良をするとしよう。クックック...」
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