第1章 事の起こり

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「キンちゃんどうしちまったんだろうな?なんか変じゃなかったか?」 「別にいつも通りだろう。タカ兄の気のせいじゃないのか?」 「でもさっきずっと昔話ばっかりしちゃって悪いことしたなあ....後でちゃんとキンジさんに謝らなきゃ。」 風花が言う。 「そうですね。きゃあっっ!」 「まぶしっ!!何?なんか爆発した!」 しゃがみこむ霞と凪。 「なんだなんだ?」 天晴が爆発した方をみた。 「近い....な。あっちだ!」 「あ、ちょっとやっくん!」 「私達も行きましょう!」 八雲に続いて、凪と霞も後を追う。 皆が光の場所へとたどり着くと、そこは辺り1面えぐり取られたようになっており、ただの更地と化していた。 「な.....だよこれ。一体なにが「ねえ、これ!」 風花が手にしたのは、一枚の写真。家族らしき3人が笑っで写っていた。 「これ...キンさんの....」 「もしや、さっきのあの爆発に巻き込まれて...」 「やめてよやっくん縁起でもない!」 風花が泣きそうな声で叫ぶ。 「キンちゃん!いるのか?いたら返事してくれ!」 天晴の声に答えるものは誰もいない。 「とにかく一旦家に帰りましょう。もしかしたら先に帰っているかもしれませんし。」 霞の言葉に全員が頷き、走り出す。だが風花はずっと、嫌な考えが頭から離れなかった。 キンジさん.....無事、だよね?....
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