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「キンちゃんどうしちまったんだろうな?なんか変じゃなかったか?」
「別にいつも通りだろう。タカ兄の気のせいじゃないのか?」
「でもさっきずっと昔話ばっかりしちゃって悪いことしたなあ....後でちゃんとキンジさんに謝らなきゃ。」
風花が言う。
「そうですね。きゃあっっ!」
「まぶしっ!!何?なんか爆発した!」
しゃがみこむ霞と凪。
「なんだなんだ?」
天晴が爆発した方をみた。
「近い....な。あっちだ!」
「あ、ちょっとやっくん!」
「私達も行きましょう!」
八雲に続いて、凪と霞も後を追う。
皆が光の場所へとたどり着くと、そこは辺り1面えぐり取られたようになっており、ただの更地と化していた。
「な.....だよこれ。一体なにが「ねえ、これ!」
風花が手にしたのは、一枚の写真。家族らしき3人が笑っで写っていた。
「これ...キンさんの....」
「もしや、さっきのあの爆発に巻き込まれて...」
「やめてよやっくん縁起でもない!」
風花が泣きそうな声で叫ぶ。
「キンちゃん!いるのか?いたら返事してくれ!」
天晴の声に答えるものは誰もいない。
「とにかく一旦家に帰りましょう。もしかしたら先に帰っているかもしれませんし。」
霞の言葉に全員が頷き、走り出す。だが風花はずっと、嫌な考えが頭から離れなかった。
キンジさん.....無事、だよね?....
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