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ここはある田舎にある村
人口は500人ほどの小さな小さな村
周りを見ればあるのは古い家と畑と森
その村から1kmほど離れたところに湖があり、その側に一軒のお世辞にも大きいとは言えない小さな家がある
「がんばれっ！もう少しだ！」
「もうっ…少し…もう少しって！うっ…もう何回も聞いたわよっ…！」
「ほんともう少し！頭ちょっと見えてきた！もうひと踏ん張り！」
「…ううううあああああああああっ！」
(おぎゃぁぁーおぎゃぁー)
「ユリア！産まれた！おとこの」ﾋﾟﾀｯ
「ﾊｧｯ…ﾊｧｯ…わたしの…可愛」ﾋﾟﾀｯ
(おぎゃぁぁーおぎゃぁー)
この日…この時…この世界の時間が止まった
その間わずか１秒。
１秒だか世界の時間が止まったのだ
ｶﾁｯ
「子だよ！頑張ったね」
「い赤ちゃん…産まれてきてくれてありがとう…愛してるわ」
(おぎゃぁぁー)
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