奇妙な居酒屋

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奇妙な居酒屋

その奇妙な店は、老夫婦がやっている居酒屋の話。 その居酒屋は、やっているのかやっていないのか分からないぐらいボロボロで、人通りも少ない。 だから、よく見て行かないと毎回通り過ぎるぐらい分かりにくい店。 中は狭く、カウンター席が7席だけ。 頑張って詰めても8席しかないのだ。 そして、口の悪い大将は人の顔を見てわ…。 「あぁん?何で来た?早く、帰れ。」 …と、初めての人でもお構いなしに言う。 私も、いっつも言われるんだよね。 だから、大将はよく人をイラつかせる。 それを見ていた妻は…。 「また、アンタは!客を帰らせてどうするんだぃ!」 …と、優しい顔つきから鬼の形相に変わってゆく。 この二人は、いつもココから始まる。 ココに来る人達も何故か喧嘩っ早い人が多くて、たまに警察沙汰にもなるんだよね。
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