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「いた、痛いってー! なにするのーっ!!」
「明日は学校来るよな?」
「やだーっ! 勉強なんて役に立たないもののために時間を無駄に消費するなんて馬鹿のすることだもん!!」
「お前みたいに『とりあえず社会的に評価される』項目を捨てたってな、ロクなことにゃあならねーんだよ!」
「家でゴロゴロしていたほうが楽しいもんっ」
「せめて悲しい過去やら学校で虐められているとかそれっぽい不登校理由出してくれよ! こんなの説得しなきゃならねーとかすげー虚しいんだよ!!」
「だったら放っておけばいいじゃん!」
「小動物系女教師からのお願いなんだよ! 男だったら何がなんでも達成しなきゃならねーだろーが!! あわよくばこれがきっかけで小動物系女教師と『にゃんにゃん』したい!!」
「ぼかしたけど、さっきのあれでしょ。本棚の二段目に並ぶ『調教系』みたいなことしたいってことでしょ!! 小動物系女教師に首輪をはめて、飼育したいんでしょーっ!!」
「そうだよだったらどうした!!」
「変態め!!」
「あァん!? 引きこもりの不登校児がなんだって!?」
「いやあああああ!! 手に力を込めないで、頭潰れるうーっ!!」
しばし『小さな』北条の愛らしい顔を歪めに歪めていた蓮は幼馴染みをそこらに放り捨て、呆れ返った声音で問いかける。
「なあ紀伊。個人的にゃあ学校に来ねーってんなら来ねーでもいいと思ってはいる。だが、それならそれでどうするんだ?」
「???」
「一生親のすねをかじって生きる気か? 年齢的に親のほうが早死にするってのに? それとも就職先を探すか? 高校中退って経歴でロクな就職先が見つかるとも思えねーし、働くほうが学校行くより大変だろーしよ。まあ学校で習う知識以外の『武器』があるならやっていけるかもしれねーがよ」
「ぶき?」
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