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ぴょんタはちょっと怖いくせに、眼鏡レンズの向こうの走の流し目が、綺麗だと感じてしまって、少しどきんとした。
「あ、あのね!
なんか、ごめんね。
僕が走くんの名前言ったから・・・、
僕の面倒なんかみることになっちゃって・・・・。」
言いながら申し訳なくなってきて、ぴょんタは顔を真っ赤にして俯いた。
「ふん・・・。
乗りかかった舟だ。仕方ないだろ?」
「ご・・・、ごめ・・・。」
ぴょんタはなんだか、情けなくて涙が出そうになってきた。
その様子に気付いて走が立ち止まって振り返る。
「~~~~っ。
も、そういう顔すんな。
オレが君に自分の名前と学年教えた時、君の事、何かあったら力になろうと覚悟してた。
だから、先生達にオレの名前言ったって構わないよ。」
「・・・でも、僕、きっと迷惑ばっかりかける・・・。」
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