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翌日。圭助は苔玉を持って、千尋の屋台に行った。
二日目は《鱈のおじや・大盛》にしてみたが。
魚のおじやも、出汁がたっぷりと出ていて、激ウマだった。
「出汁を取る時に、骨も一緒に煮てるんです」
「それでか。すんごい魚の出汁が、よく出てるよ」
あっという間に大盛を平らげて、持ってきたペットボトルの緑茶を飲む。
「ところで、この暖簾に書いてある『じゅるじゅる』ってなに?」
屋号です。と千尋は何故か、少し怒ったように答えた。
屋号。つまり店名。店の名前だったのか、と圭介は唖然とする。
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