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「いや……。エキセントリックだなあ、と思って」
「おじやは世界でも類を見ない素晴らしい料理です。だから『じゅるじゅる』でいいんです。他にじゅるじゅる食べる料理、ありますか?」
「う~~ん。ぜんざい?」
「お餅かお団子ですから、モチモチかムニムニじゃないですか?」
「う~~ん……、思いつかない」
「でしょ? だから『じゅるじゅる』でいいんです」
勝ち誇ったように言う千尋。
な、なるほど。圭介はとりあえず、納得したフリをして、頷いた。
「苔玉、ありがとうございました」
「こちらこそ。こういうの流行ってるって、教えてもらったし。今度、ウチの店に並べてみようかと思って。少しは赤字を解消できるかも、しれねえし」
「……お父様は、よっぽどお花が好きなんですね」
苦笑しながら言う千尋。
圭助も苦笑しながら、昨夜の話を千尋に聞かせた。
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