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「え~~と。親父、どうだろ?」
と圭助は後ろを振り返り、父親の雅文に話をふる。
玄関の上がり框に立って、話を聞いていた雅文は、とくに表情を変えずに答えた。
「べつに構わないよ。汚したりしなきゃね」
「もちろん、きちんと片づけや掃除はさせていただきます」
「ならいいよ。そうだな。場所代として、五千円でどうだい?」
「え……。日に五千円ですか?」
「月に五千円だよ」
「え。そんなに安くて、いいんですか?」
「空きスペースだからね。電源とかもないし。どうだい?」
千尋はしばし虚空を見つめてから。
お願いします。ペコリと頭を下げた。
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