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「あなたは、記憶力はいい方で?」
「…はい。」
「あなたは、運動は好きですか?」
「はい。」
「これが、最後です。この質問だけは、はいといいえでなくてもいいです。」
「あなたは、この体育館で人を殺しましたか?」
と、真弓はおかしな質問をした。
真弓は、目を鬼火に向けた。
「…殺してません。それに、その時は出れなかった時間帯でしたですし…」
と、鬼火は言うた。
「時間が、あるですか?」
「はい。出れないのは、午後12時30分から午前8時まで出れません。」
と、鬼火は詳しく教えてくれた。
「なるほど、午後12時30分から午前8時まで出れなかったと。確かに、不可能ですね。」と、蒼空は言うた。
「そうだろうか?可能性は、まだあるじゃないか?」と、真弓は考える仕草を見せた。
「…可能性…?」
「そうだ、可能性だ。鬼火、あなたなら…この体育館で、人を殺すことが出来る……と、思いましたが無理ですね。」
「無理…?」
「考えてみると、殺人を行うには午前9時か午後3時の方が、説得力があるだろうな。しかし、犯人は…そうしなかった。」
と、真弓は言うた。
「どうしてでしょうか?」と、蒼空は不安気に言うた。
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