少女の叫び

2/2
前へ
/39ページ
次へ
 「あたし、もう歌わない。」 まだあどけない表情の残る、少女の眼には涙がこぼれていました。 しかしその言葉は、目前にいるはずのそのものには聞き入れられるはずもなく、ただ金属音のように虚しくこだましただけだったのです。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加